介護の現場で実際に起きた事故

高齢者を対象とした介護サービスや介護施設では年間を通して様々なトラブルが発生してくる。その中でも物理的な事故というものは命に関わる深刻なものもあるため、様々な媒体で実例を見ることができる。そこで介護の現場で実際に起こった事故をいくつか紹介することとする。

デイサービスなどの施設で、特に利用者の身体に気を使わなければならない業務が入浴介助である。
ある施設では入浴後のベッドへの移動介助の際に、通常は行わない平行移動を行なったため利用者の骨折を招く事故が発生した。介助を行う際に十分なスペースを確保しなかったことと、当日の人員配置に問題があったことが発覚し、基準違反とみなされ県からの指導が入ることとなった。

また事故の中でも頻繁に起きるものの1つが転倒事故である。
施設の利用者が機能訓練の最中に突如転倒、死亡に繋がったケースが存在する。こういった転倒事故は未然に防ぐことが困難なものもあるかもしれないが、何らかの防止策が取られていれば防ぐことが出来た場合もある。
施設利用者が車椅子の使用を強く拒否したために、転倒事故に繋がった事案などはその一例であろう。この場合、家族との密接な連携と利用者の実態把握が正確になされている必要があったと推測できる。

介護職に携わる人間が事故の実態をうやむやにしない姿勢を見せ、より細やかなサービスを提供すること。それによって未然に防げる事故が少なからず存在するという認識が必要とされるのである。